第4回プラチナアート大賞2011結果発表Ⅱ

ホルベイン賞　
大瀧晴美「A嬢」パステル６号

同系色で描き、計算された構図がいい。物憂げな表情の女性の感性が出ている。手の表現が実在感を醸し出している。

バニーコルアート賞
堀籠信吉「小石川植物園」油彩画６号

豊かな色彩感覚のよさが出ている作品だ。色彩のバランスがこの作品の魅力となって

いて趣きがあり印象に残る。鑑賞者の心を惹きつけるたのしい「小石川植物園」になっている。

マルマン奨励賞

KASAJIMA「たべてしまいたいほどすきなひと」アクリル６号

大賞展では常連で、ユニークな作風で定評のある作家である。画像ではよく見えないが立体にしたマチエールや構図など毎回驚かされる画風が楽しい。

マルマン優秀賞

松本恵子「ユートピア」水彩画６号

水彩ではあるが立体感のあるお洒落な作品になっている。屋根や壁の色が輝き非常にきれいである。また、黒のバックに浮かび上がる金の渦の扱い方が優れており作品に品格を与えている。新たな試みのある意欲作になっている。

ターレンスジャパン賞
高田啓介「名もなき池」油彩６号

何気ない風景であるが、心情の象徴的な色彩でまとめあげていて不思議な雰囲気が感じられ、そこが印象的である。なかなかデッサン力もある作家だと思う。

マルマン努力賞　
三輪隆司「百　合」水彩画６号

軽やかなタッチで、水彩絵の具の特徴と質感を見事に使いこなしている。

嫌味がなく、楽しげに描いているのがいい。