第4回 プラチナアート大賞展      2011
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ターレンスジャパン賞

満員電車口論 

ドローイング 35x30.4cm

一瀬幸信

ユニークな題材を、細かな仕事で仕上げオリジナルな境地に至っている。象徴的な表現で画面の密度を高めて鑑賞者を惹きつける作品である。







マルマン奨励賞

散策中に思う 

鉛筆 35x35cm

脇田 伸 

鉛筆画であるが、よくぞここまでとうなるほどの描写力である。視点に変化をもたらし詩情も感じさせ、とても新鮮な作品になっている。


ホルベイン賞

キ ス

油彩 6
いかわあつき


画面構成とマチエールが非常に興味深い。温かみのある雰囲気が魅力になっている。




 

ホルベイン賞

潮 騒 

油彩 6

伊藤尚尋

デッサン力も優れ、丹念に描いた力作である。海辺にたたずむ女性の感情まで伝わってくるようである。

○○事務所

マルマン優秀賞

マグノリア  
油彩・アクリル 
6号   

菅 和彦


マグノリアの花が立体的に浮び上がり、描写力を感じさせる。摘み取られた花の一瞬の輝きが詩となっている。技巧に優れている作家である。


バニーコルアート賞

白昼バク  
アクリル 
6

井上家

色彩のハーモニーがうまく計算された優れた作品になっている。たくさんの花をバクに配して、見ていて楽しくなる華やかな一点である。

該当作無し

審査総評

佳作賞

裏庭から見た初夏の水田 

水彩 40x30cm

吉岡広明

配色が面白く、よく描かれている。重厚感があり、存在感のある作品に仕上がっている。


マルマン努力賞

California  Penguin

水彩 6

原久美子

ペンギンが生き生きと描かれ、軽快なメロディーが聞こえてくるようでメルヘンの世界を感じさせる楽しい作品になっている。




 今年、当公募展も7回めを迎え、発表会場が新たに変った。美術館や大学、文化施設が多数集まる芸術のメッカともいえる上野である。また、今年多くの美術系ポータルサイトなどが本公募展を掲載下さり、応募数も飛躍的に増えた。作品の内容や技法もそれにつれ多岐にわたった。日本画、油彩はもとより、切り絵、版画、ミクストメディアなど華やかな作品が多く集まった。出品者も初心者からベテランまで幅広く内容の濃いものになった。
 当展出身で毎年プロとしてデビューし、活躍している作家も増えており、主催のプラチナアート協会としてまことに喜ばしいかぎりである。今年、大賞はなかったものの力作や有能な人材が見受けられ、当展の趣旨である未来の巨匠発掘が現実となっている。今後も積極的に百貨店画廊など美術界に売り込んでいくので、次回もぜひ多数の応募を待ちたい。

佳作賞

なかよしこよし 水彩 4

松浦清実

画題どおりとても和ませる作品である。構成力があり筆のタッチも生きている。


佳作賞

忘 我 
アクリル 
41x31.2cm

古屋正成


作家の感性の豊かさを感じさせる。生き生きと表現され、リアリティのある迫力に圧倒される。

佳作賞

無 題T 
ボールペン 
29.7x21cm
安藤 光

ボールペンで描かれた作品で発色と優れたコンポジションが面白い。筆力が感じられる。

入選者 順不同

高松典雄、大橋正幸、今村三造、
宇根本啓美、鬼頭めぐみ、
西村浩美、川中泰幸、朝日俊美、
永塚 博、織田虎之介、
柴田麻衣、梶田美紀、宇田佳織、
戸塚利二、室野睦未、田井 亮、
木間有香、橘 大輔、下井雄也、
納 義純、和泉多香子 以上。

皆さん、おめでとうございます。

プラチナアート大賞
プラチナアート大賞
 

街 灯 

アクリル 6

菅野愛沙子


まず色彩の輝きに魅了される作品である。構図も計算され、部屋の中に月や街灯があったりする異世界を描いており、オブジェにもオリジナリティを感じる。一種妖しいがユーモラスな雰囲気もあり、物語のような世界を丹念に描きこんで引き込まれる。まだとても若い作者なのでこの絵が欲しいと思わせる強さが出てくれば大賞に届くだろう。

 
プラチナアート大賞展