田中佑輝
『あなたにあげる』 油 彩
羊の毛並みの表現や細部にこだわり、緻密な描写が表情を際立たせて魅力的な作品に仕上がっている。背景の色彩もとても良く優れた表現力を持っている。
まだとても若いので伸びしろがたくさんあり将来性をを感じさせる作家である。
優秀賞(マルマン賞)
星野早紀
『朝 食』 アクリル
メルヘンの世界は人を惹きつける力を持っている。今、美術市場で最ももてはやされるジャンルのひとつである。それだけに競争も激しく、特に動物を描いたものは似た傾向が多くなりがちであるが、この作品は丹念な細かいタッチに愛情を感じ、心なごむ一枚になっている。
優秀賞(バニーコルアート賞)
藤原秀之
『青の記憶 NO.30』 油 彩
最優秀賞(ホルベイン工業賞)
早坂貴代史
『丘陵のキング式牧舎』 油 彩
元気に育てられた牛たち。生命感があふれ出て
おり、大地に暮らす人々の存在さえ感じとれる。
ていねいに描かれており、とても好感の持てる作品に仕上がっている。表現力豊かな実力ある作家である。
藤岡 弘
『泡沫の夢U −浄−』 和紙絵画漉き絵
和紙を巧みに加工し、凹凸を作り、とても立体感あるマチエールである。日本画の空間と調和をうまく表現しており、気品を感じさせ賞にふさわしい作品である。美術市場においてはやはり素人に真似できないレベルの技巧ある作品が求められている。ますますの向上を期待する。
審査員長 辻 省三 (プラチナアート協会会長、毎日アートプランニング拒纒\取締役社長
優秀賞(マルマン賞)
森田都茂加
『駅の待合室』 油 彩
なにげない待合室の一場面である。優れた描写力によって堅牢な画面と奥行きがうまく表され、強く印象づけられる。リアリティに富み味わい深い作品である。
入 選 (順不同)
いかわあつき、武藤正樹、喜多寿美代、香川静希、高松典雄、Monzo渡邊、
濱口美紀子、藤田邦弘、ヒロ・タナカ、大橋正幸、佐々木菜央、後藤翔太、
伊藤大介、小林保男、糸井桂子、田尻恵理菜、畠中和恵、清水のぶ子、
木坂 誠、中村百合江、秋野香織、西村由郁子、河崎春代、蔵田彩加、
森田祐之 以上
皆さん、おめでとうございます。
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優秀賞(マルマン賞)
すー
『THE PRINCE』 アクリル
独特の感性で表現された色調で象徴的な世界である。軽快なメロディが流れてくるような演出でうまくまとめあげられている。
佳作賞
橋爪 俊
『PINO』 鉛筆
デッサン力がいかんなく発揮された作品である。対象をいきいきと表現し、インパクトを一気にとどめようとする作家の息遣いが伝わってくる。
優秀賞(ターレンスジャパン賞)
宇根本啓美
『花』 アクリル
優秀賞(マルマン賞)
花房尚志
『ザ・ノーブル・ウーマン』 油 彩
カラフルな色合いと輪郭にぼかしを入れたタッチで興味深い作品になっている。高貴な女性の精神性までも表されている。象徴的な表現で構成力があり、人を惹きつける力作である。
今年も去年を上回る応募が届いた。内容もそれに比して日本画、洋画だけでなくイラスト、和紙の貼り絵などジャンルが多様になってきている。個性豊かな出品作が増え新鮮なものに出会える喜びとともに、力作や秀作が揃い嬉しい限りである。中学生から70才以上まで年齢層の幅も確実に広がってきている。美術は敷居が高いものでなく、むしろ社会に対して疎外感を感じるなどの状況で表現がなぐさめになり、描くことで癒やしを感じるといった重要な側面がある。本展はプロを目指す出品者が多いわけであるが、原初的な行為である描くことを尊ぶというコンセプトで、技巧を問わず真摯な意図を感じたものも入選としている。一方でプロを目指すレベルの出品者たちはまだまだ魅力ある要素を磨く余地がある。いっそうの研鑽を望むところである。
なお本展開始以降、今までに受賞者とプラチナアート協会員の中から優秀な作品をデパートの画廊や絵画イベントなどに出し、30人以上をプロデビューさせてきた。来年記念すべき10周年を迎えるにあたり、よりいっそうの作家を世に送り出す所存である。
佳作賞
名木美貴
『大きな樹のある風景』 油 彩
大胆な構図でとても力強い画面になっている。光をうまく取り入れ存在感を生んでいる。木の生命力と美しさをうまく表現した造形力に優れた作品である。
審査総評
奨励賞(ターレンスジャパン賞)
天ノ川るり
『魅惑のマルタ』 水 彩
前景に花を置き、入念に考えられた構図と構成が成功していて魅力的な作品になっている。色彩も光を含んだような調子になっていて華やかさがあり、とても良い。