ターレンスジャパン賞
しばたまどか「連なる、つらなる」
油彩 27.5x41.0cm
対象を色でとらえ、よけいなものを削ぎ落した、計算された構図である。花を強調した線が的確で、興味深い演出であり、画面構成として成功している、
繊細な線を多用し、柔らかな光を含んだような日本画である。色彩の調和が実にうまい。昆虫も象徴的ではあるが、生き生きと表現されていて独特の美意識を感じる。
達者なデッサン力を持った作家である。豊かな感情で、親近感が表現されており、人間味が伝わってくる。好ましい作品になっている。
伊藤章夫「書と絵画の関係シリーズ
(皇)」
墨と日本画
ターレンスジャパン賞
金子廣志「街」アクリル
色彩と四角とが、楽しげなハーモニーを作り出している、色彩感覚の良さと色の輝きが温かなファンタジーの世界を表現している。
星の世界に現れた金線。光の輪を象徴するようにも見え、不思議な魅力をかもし出している。よく考えぬかれた構図で、軽快なメロディーが流れてくるようである。
バニーコルアート賞
河合啓行「つぶやき」油彩画6号
テンペラと油彩の技法を駆使した、とてもうまい絵である。少女の髪、肌の表現やコスチュ−ムの質感など、表現力の高い、質の良い作品に仕上がっている。少女の内面、希望、幸福感など、ポジティブな波長が伝わってきて心地良い。