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審査総評


すぐにプロデビューできる新人を発掘するプラチナアート大賞展も今年で早くも5回目を迎えることとなった。何人もここから巣立っていかれ、活躍していることを思うと、感慨深いものがある。年々、作品に対しての真摯な姿勢が伝わってくる。認められようという意気込みや、アーティストになろうという真剣さがその作品の質の高さを生み出していると思われる。
 今年も日本画、洋画、水彩やイラストレーションなど多岐にわたるジャンルの出品があり、バラエティに富んでいた。今回の特徴として、長いこと描いていて、実力のある作家の応募が目立った。大賞にもれたが、そのまま画家として通用するレベルの人もいた。来年も秋に公募を予定しているので、他に類を見ない当展のみの特徴である即デビューと、アートシーンに売り出すための育成というプラチナアート大賞展のコンセプトに即した作品を期待したい。

プラチナアート大賞

 野田雅城 「檸檬の奏」 油 彩 

 構図としては、オーソドックスな静物であるが、磁器の質感とともに重さも表現していて、存在感のある優れた作品となっている。実力を感じさせ、安心して鑑賞できる。レモンと磁器の鮮やかな色彩が背景の深い色に浮かび上がり、深い寛ぎを誘う。賞にふさわしい作品である。




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